こども本の森 神戸

神戸食べあるき

「医療」は主にメンテナンス、「子育て・暮らし」は何かしら役に立つような情報をお伝えすることをコンセプトとして書いています。それに加えて、おいしいものやステキな空間でエネルギーチャージをして、より生き生きと元気に楽しく過ごしていただきたい、というおもいで、私がまた行きたいなぁと思ったお店や場所を厳選してご紹介しています。

今回は東遊園地にある「こども本の森 神戸」さんです。

東遊園地といってもいわゆる遊園地ではなくて「都会にあるちょっとした憩いの場」みたいな公園みたいなところにあります。

建物がおしゃれでかっこいい

実ははっきりとした場所がわからない状態でおとずれたのですが、建築家 安藤忠雄さんが設計されたとのことで、あのコンクリートのイメージの建物を探したらすぐに見つかりました。

東遊園地の南側、昔、噴水があったところが今は芝生になっているのですが、そこにひときわおしゃれな建物がたっています。

外からも中の本がずらーっと並んでいるのが見えます。わくわくします。

中はどんな感じになっているのでしょうか。

外には子ども連れのファミリー層が多く、予約までの時間待ちをしているのかな、もしくは本を読んだ後で遊んでいるのかな、という感じでした。

建物の美しい曲線

予約制

本の森は予約制なので、普通の図書館のように自由にいつでも誰でも訪れることができません。

あらかじめネットで予約しておく必要があります。

今年、令和4年3月にできてからしばらくは予約しても抽選ではずれたり、となかなか入ることができませんでしたが、最近空き枠がでるようになって、日が近くても残席があれば先着順で受け付けてもらえます。

予約は「こども本の森 神戸」からできます。

しばらく先の日付の分は抽選になりますが、日が近い分は残席があれば即予約可能です。

いよいよ入場

予約時間前になると「本の森」の入り口に列ができます。

並んでいるときに初めて利用される方は簡単に説明を受けます。

さて、いよいよ入場です。

入ったら「わ〜〜!」と叫んじゃいましたね。

なんだかテーマパークのようでしたから。声が大きいと次女に怒られましたが。

本が表紙を向けてびっしり並んでお出迎えしてくれてるんです。

きれいしかわいいし嬉しいし。

写真は2階の手すりのところ以外からは撮影可です

全部読みたくなってしまいますね。

中もおしゃれ

利用は90分入れ替え制なんですが、本だけでなく建物の中も本当に遊び心をくすぐられるような構造になっているんです。だから90分じゃ全然時間が足りないですね。

テーブルや椅子もありますが、通路の端っこに座り込んで読んでいたり、読み聞かせをしたいお母さんは離れたところに場所を見つけて床に座って小さく声を出して読んだりされていました。こちらの本は、予約時間内であれば1冊だけは外で読んでも構わないそうでお外で読まれている方もいらっしゃいました。この自由な感じがまたいいですね。

次女は最近かるーい感じの少女小説みたいなのを読むので「ここは絵本ばっかりで字の本がない。小さい子向けのものばかりじゃない。私が読むものがない」などと言っていましたが、字だけの本もありましたし興味のある本を探してきて結局読んでいました。

私は古代エジプトが好きなので、ミイラや古代エジプトの絵本をつい夢中で読みました。気づけば、私の周りの大人の方もそれぞれ興味のあるものを夢中で読んでいましたね。

そして、ふと見渡すと中にいる人数も減っているような。小さいお子さんは外に行かれたのでしょうね。ちなみに予約時間内であれば再入場も可能ということです。

小さいこども達に合わせて過ごせるので、中で泣きわめいている子はいませんでした。みんな大人も子どもも楽しいひとときを過ごしていました。

あと、大人向けっぽい渋い本やテーブルの半分くらいありそうな大きな本もありました。

見ているだけで楽しかったです。

安藤忠雄氏のご寄付で誕生した

実は帰りにいただいたパンフレットで知ったのですが、こちらは安藤氏のご寄付で誕生したそうです。

知らなかったですー!

本当にありがとうございます!

安藤氏は子供の頃、ろくに本を読むことができなかったそうです。

私は子どもに本を与えますが、子どもは本を読みません。

子どもに本を読む機会を与えようとしますが、本を読もうとしません。

ですが、安藤氏のこのことばに救われました。

「大人になって、読書の楽しさや大切さに気がつき、それから多くの本を読んできました」

そうなんだ!大人になってから読むようになったんだ(おそらくご事情で)!じゃぁ、うちの子たちも「大人になってからそのおもしろさに気づいてくれたらいいやん」って思えるようになりました。

だから、諦めずにこれからも本を読む機会を提供していこうと思います。でも、読まなくてもがっかりしないようにしようと思います。

安藤氏は

「これからの社会を支えていく子どもたちにできるだけ多くの本と出会い、豊かな感性を育んでもらいたい」

「本を読み、考え、そして悩むことで、人生を生き抜く力を身につけてほしい」

「震災で壊滅的な被害を受けながらも、人々の頑張りによって復興を成し遂げ、美しい街並みを取り戻した神戸のまちに、自由に活字文化に触れることのできる子どものための図書館を作ってはどうか」

と考えられたそうです。

これを「本の森」に行く前に知っておくべきだったなー、そしたら安藤氏の思いを感じながらもっと違う感じ方をしていただろうなー、と思いました。なんだかちょっとミーハーな感じで利用させていただいた自分を恥ずかしく感じました。そして、絶対にまた行こう、と思いました。

すばらしい「本の森」にぜひ皆さんも足をお運びください。

寄付ももう少し小さい単位でできるのがあればぜひさせていただきたいな、と思います。

読んでいただいてありがとうございました。

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