ひと昔前、「サザエさん症候群」という言葉が流行りました。
日曜日の18時頃にテレビで「サザエさん」が放映されていたのですが、それを観ると翌日のからまた1週間がはじまることが連想され、憂鬱な気分になることを「サザエさん症候群」と呼んでいました。
実は幼稚園(保育園)時代から始まっていた?
学校に行くのがいやな人って多いと思いますが、入学前に保育園や幼稚園に通っていた時はどうだったでしょう?
あんまりよく覚えていらっしゃらないと思いますが、おそらく半分以上の方は保育園や幼稚園に行くのをいやがっていたのではないでしょうか?
というのも、保育園で働いていた時、子ども達は保育園の敷地内に足を踏み入れる前からテンション下がりまくりで、歩くことを拒否したりギャン泣きしたりすることが多いからです。
登園時は荒れ狂っていても、しばらくたつと観念するのか気が紛れるのか意外とすぐに気持ちが切り替わる事が多いですが、中には一日中その状態から抜け出せないこともあります。
学生時代
小・中・高と12年も学生をしていると、学校に行きたくない時期も当然出てきます。
この12年のうち、一回も「学校に行きたくない」という気持ちがわかなかった、という人の方が珍しいでしょう。
そういう気持ちがありながらも学校を休まなかった方もいらっしゃるでしょうし、たまにはもしくは時々休んだ、という方もいらっしゃるでしょう。
不登校になられた方もたくさんいらっしゃると思います。
わたしは毎日学校に行きたくない、と思っていました。
ですが、親は体調不良以外で学校を欠席することは許さないタイプでしたからがまんして登校していました。
いつもいつも人間関係がうまくいくわけではなく、またどうしてもきらいな美術や水泳、書道の授業があったりなど、休めるものなら休みたいという日はほぼ毎日ありました。
通学もずっと家から学校までが遠かったのでそんなことも関係していたかもしれません。
では、大人になってからはどうでしょう?
社会人でも同じだった
実は「明日学校に行きたくない」というおもいは大人になったら消えるものだと思っていましたが、大人になっても同じような状態でした。
「あー、明日会社に行きたくないな」
「仕事辞めたいな」
みんな生活のために働いているけど、心の中では「ゆっくり寝たい」「一日中ゴロゴロして過ごしたい」「毎日好きなことをして過ごしたい」というおもいも共存しています。
では、いったいいつまでこういう状況が続くのでしょうか?
定年退職したら終わるのでしょうか?
残念ながら終わらない
健康でお金にゆとりがあれば老後は好きに過ごせる期間があると思います。
しかし、一人で生活をすることに支障が出てくることもあります。
ごはんの支度・入浴・買い物などが自分ですることが困難になってくると、どうしても誰かのお世話にならなければなりません。
中にはデイサービスやショートステイなどを利用される方もいらっしゃるでしょう。
老人ホームなどでそこで暮らすかたちでお世話になっていらっしゃる方も多いです。
さて、ここではデイサービスを取り上げますが、デイサービスのスタッフは利用者さんに快適に過ごしていただこうと皆さんがんばっておられます。
ところが、利用者さんは「あー、明日デイサービスに行きたくないな」となるわけです。
これはデイサービスが悪いわけではありません。
完全に「学校に行きたくない」「仕事に行きたくない」と同じ類のものです。
このように、「〇〇に行きたくない」は一生起こり得ます。
ショートステイに行くことを伝えると顔から笑顔が消えるので、本人にはギリギリまで伝えなかったりしているご家庭もあります。
「行きたくない」を回避するには
これができたら苦労しませんが、まずはできるだけ若いうちから自分の好きなことを見つけてそれをとことん追求していくことは大切かと思います。
自分の興味のある分野を掘り下げてそれに関するお仕事に就ければ「いや」と思うことが減るかもしれません。
また、雇われる側にならず自分でこの世の中に必要な仕事を作っていける人間になることができれば、仕事のおもしろさも倍増し、いやどころか楽しくて仕方がなくなるかもしれません。
学校でも趣味が合う友達がいるのといないのとでは大違いでしょう。
あとは、若いうちから健康に気をつけて老後を元気に過ごせる体を作っていくことです。
年がいっても人のお世話にならなければ好きに暮らせます。
畑をされている方はお元気な方が多いですね。
そういう方はとれたお野菜でお食事もご自分で作られる方も多いですし、やはり食生活をきちんとされている方は元気な印象ですのでわたしも心がけていきたいと思います。
みんないろいろな悩みやおもいを持ちながらがんばっています。
たまには息抜きもしていきましょうね。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
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