鼻から胃カメラをしてみた

医療

先日、住んでいる地域からがん検診のお知らせのハガキが届きました。

いつも期限ギリギリになってすべり込むので今回は早めに検診を受けておこうと思い、早速胃がん検診を受けてきました。

意識のない状態で胃カメラと大腸カメラをしたことがある

8年ほど前、まだ子ども達が小さい時にふと「わたしになにかあったらこの子たちはどうなるんだろう」と不安にかられたことがありました。

わたしは体質的に首のあたりにポツポツと小さないぼみたいなものがよくできるのですが、それを形成外科の先生に取ってもらった時に

形成外科医
形成外科医

こういうのができやすい人は大腸にもポリープができる方が多いんですよ

それも結構たくさんできることが多いんです

だから、一度検査しておく方がいいですよ

と言われたことがあるからです。

世間話の中で母にそのことを伝えたら

母

わたしが行ってる内科の先生、眠ってる間にしてくれるよ

とおしえてくれたので、鎮静剤を使って大腸カメラ口からの胃カメラを同じ日に受けたことがあります。

ベッドの台に横になって、口に筒みたいなものをくわえさせられて、点滴をして、

医師
医師

今から点滴にうっとりするお薬を使っていきますね

医師がそう言った瞬間、点滴の針の入っているところに激痛が走りました。ちょっと薬が濃いかったのか、入れるスピードが早かったのかわかりませんがめちゃくちゃ痛くて思わず腕を動かしてしまいました。

「あ、すみません、痛かったので動かしてしまいました」って言いたかったのですが、口に筒が入っていてモゴモゴとしか言えなかったのと、その筒をずっと口の中に入れていることがすごくしんどかったので、筒をはずしながら、

わたし<br>” class=”speech-icon-image”></figure><div class=わたし

ちょっとだけ筒はずしていいですか?

と言った瞬間、

カメラをする
カメラをする

あー、あかんあかん!とったらあかん!

もうすぐ寝るから!

と言われました。慌てて筒を口に戻して、モゴモゴさせながら

わたし
わたし

え?えふんえふか?(寝るんですか?)

と意識がバッチリな状態で聞き返すと

医師
医師

うん、もう寝る寝る

10から1まで数えてごらん

と。「ほんまかいな?こんなにはやく寝る??」と自分にききながら多分7ぐらいまで心の中で数えたとは思うのですが、その直後にすぐ意識がなくなったのだろうと思います。

先に口から胃カメラをしたのでしょうが、全く記憶にございません。

その後、大腸カメラの途中でお腹が痛くなって目が覚めてきました。

わたし
わたし

う〜、う〜、いたい〜、いたい〜…

気づくとわたしはうなっていました。口の筒はもうなくなっています。

医師
医師

痛いですか?横行結腸の途中までは行ったんですが、狭くなっているのか捻転しているのかここから先に進めないんですよ。

なので、ここまでにさせてもらいますね。

腸を破られたら命とりになるので「はい」と言いました。

その後、また意識がなくなりました。

結局、胃にはポリープが1つあるのみで何も問題ありませんでした。

横行結腸から先は見れなかったとのことでしたが、その途中までは問題ないとのことでした。

終了後は40分ほどゆっくりとしてから帰宅しました。

この話を友人にすると、そのご主人(消化器等外科の手術をする医者)が「そんなことありえない。俺ならちゃんと最後までするのに。そいつ下手なんちゃうか」と言ってたそうですが、私にはわかりません。

初めての鼻からの胃カメラ

さて、今回は人生2回目の胃カメラです。

それも、鎮静剤なし鼻からです。

「いややな〜」いくら看護師でもいやなものはいやです。「どんな感じなんやろ〜」

インフルエンザやコロナの鼻の抗原検査でも奥の方まで入れられたらかなりつらいですが、カメラがついているからそれより太いでしょうし、何しろそれがのどを通過してずーっとくだが通ったままってどんなに不快なのかもう想像もできない世界です。

検査前には鼻に麻酔の点鼻薬をしたり、なめるとのどが鈍感になるような麻酔もするなど、あらかじめざっくりと説明がありました。

私はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎があるので検査途中で鼻血が出る可能性があり、そうなると口からに変更せざるを得ないとのことでした。

そして、市などの補助のある検診の場合には鎮静剤が使えないとのことでした。

自費でしてもいいのですが、やっぱり高いのでここは鎮静剤なしでのりきるしかないな。

鼻からのカメラは胃カメラよりだいぶ細いから負担は少ないですよ、と。

さて、いよいよ本番です。検査時間は10分ほどと聞いています。

まずは準備

最初に右と左の鼻、どちらが通りが良いかを自分でふんふんと息をして確認します。

そして、胃の泡を消すお薬を小さいコップに半分ほど飲みます。

それから、鼻にどろーっとしたゼリーのようなお薬を入れて鼻の感覚を鈍らせます。これを両方の鼻にします。

カルピス味の小さい氷の薬もなめます。口やのどの感覚を鈍らせます。

さらに、右の鼻ですることになったので、そっちの鼻に細いプラスチックの棒みたいなものを1分間入れた状態にします。カメラより細いそうです。

担当の看護師さんから「胃って普段はぺったんこなんです。だから、検査をするときは空気で胃を膨らませるんですけど、その時はゲップをしないようにしてくださいね。私もお背中をさすったりサポートをしますからね」と優しく説明を受けます。

そして、その鼻の棒を抜いたら、「今度はカメラの大きさほどのさっきよりは少しだけ太いものにかえますね」と棒を入れ替えられます。それでまた1分です。鼻の穴をこうして広げるみたいです。その時には麻酔が効いて思ったより痛くなかったです。

これで準備完了です。

思ったよりきつかった

ベッドに横になったら、先生から「目だけはがんばって開けといてくださいね。目をつぶると体に力が入っちゃうので」と言われました。

「は〜、いよいよだ」

右の鼻にキシロカインゼリーという麻酔兼ゼリーを大量に塗ったカメラが入ってきましたが感覚を鈍らせているので、最初の鼻のつっかかりのところは思った以上にスムーズです。

次の関門はのどのつっかかりです。ぎゅーっと圧迫されますが、意外とすんなり通ったようで先生と看護師さんも「わー、すんなりいったいった!」と応援してくれます。

ずーっとカメラの管がのどに当たっていますが、耐えられないほどではないです。

もちろんつらいのはつらいですが陣痛よりはるかにましです。あれは本当に死ぬかと思いましたから。

グーっと体の中をカメラが入っていくのがわかってお腹が圧迫されて痛いです。一番つらいのは多分空気を入れている時です。ぐーっとなんとも言えない圧がかかって耐えられない感じです。というか経験したことがないのでなんともいえない不快感です。

「ぎゃー、もう勘弁してくれー。思ったよりつらい〜」とりあえず目だけはつぶりそうになるのをがんばってあけます。「器械の緑色のライトだけとりあえず見ておこう。いつか終わる」

看護師さんもなかなかの強い力で背中をさすり続けてくれます。「この看護師さんの仕事もなかなかしんどいな…」そんなことを考える余裕はあったみたいです。

先生が「もう半分終わりましたよー。今から十二指腸をみていきますねー」などと声をかけてくれます。

すると今度は「もう半分以上終わりましたよー。今から、戻っていきますねー」と。

どうやら行きも帰りも写真を取りながら通過するようです。

帰りはすっと終わるのかと思ったらまたゴニョゴニョしながら戻ってくるので、もうこれは無になって観念するしかないな、と思い始めた時に終わりました。多分もう耐えかねて目もつぶっていたと思います。とにかく無事に終わってよかったです。

終わった後は

「おつかれさまでした〜。遠慮なくゲップしてくださいね〜。出したらラクになりますから〜。本当遠慮せずにね〜」と声をかけていただきましたが、ゲップが全然出ません。出る気配もありません。

代わりにオナラが出ます。

私も「はい」と言いながらこそっとオナラをするのですが、あまりにもゲップをしないので先生や看護師さんも心配になってきたようで「本当に大丈夫なのでゲップしてくださいよ」と何度も言ってくれます。

なんだか心配をかけて申し訳ないので「ゲップは出ないけどおならがすごく出ます…」とお伝えしました。このパターンはあまりないのか、しかもオナラの音もしないし、おそらくただの空気だからにおいもないのでしばらくずっと観察し続けられていましたが、私におかしな様子がないことが確認できたら先生も外来の方に戻られました。

胃のポリープは6個ほどありましたが、悪性のものではないだろうということでした。

1ヶ月半後に医師会の先生のコメントが返ってくるのでまた来てください、とのことでした。

鼻から胃カメラをした感想

まぁ正直思ったよりしんどかったですね。

もう少しらくなものかと思っていました。

でも、検査ってどれもこれもいやなものばかりですよね。

個人的には鎮静剤を使って口からがいいです。多分、何か胃の症状があったら保険適用で6,000円くらいでできるんじゃないでしょうか。

市の検診だと2,000円と自己負担額が少ないですが、短時間とはいえなかなかのつらさでしたね〜。

口やのどの麻酔も半日以上続きましたし、鼻の奥は3日ほど変な感じがして不快でした。

うっすらとした鼻血も出ていました。

次は2年後。

バリウムというもっと安い検査もありますが、こちらは申し訳ないですが私はあまりおすすめはしませんね〜。

バリウムで検査するくらいならしんどいけどカメラの方が確実に診断できますし、後がひびかないですから。

バリウムもなかなかしんどいです。

ゲップ禁止の状態でぐるぐるいろんな方を向かなければなりません。あとは白いうんちを出すために便秘薬ものまないとだめですし、その白いうんちがなんしか流れにくくてずっと残ってたりします。重いのか流しても流れないんですよね。

どっちもどっちですが、バリウムで診断するよりもカメラで見た方が一目瞭然です。

いやな検査ですが、早期発見早期治療のために皆さんがんばって受けましょうね。

ちなみに午前中に受けて、午後はがっつりと予定を入れていましたが無事にこなせましたよ。

バリウムの検査も昔一度だけしたことがあって、その時も午前に受けましたが、便秘薬が効きすぎて午後大変なことになりましたからバリウムの方が予定をたてにくいかもしれませんね。

私のブログは「医療の入り口」をイメージしています。

その中には早期発見早期治療や予防医学なども含めて考えています。

私の体験がどなたかのお役に立てば幸いです。

読んでいただいてありがとうございました。

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