痛みどめっていろいろな種類がありますが、特に胃が弱かったり喘息などがなければロキソニン(ロキソプロフェンなど)がよく処方されますよね。
この痛みどめののみ方について、時々ご質問がありますので今回はそのことについてお伝えしようと思います。
痛みどめ
痛みどめって痛みを訴えた時に医師から処方されます。
痛い時だけのんでね、と処方されるものは頓服薬(とんぷくやく)といって、10回分ぐらいを目安に出されます。
痛みがひどい場合には、
1日3回、朝昼晩と出しておきますね
痛みがマシになってきたら適宜調節してもらって大丈夫です
もしくは、
朝と夜、1日2回のんで様子をみてください
と処方されることが多いです。
6時間あける
その時、よく医師が言い忘れていることがあります。
薬と薬の間は6時間ほどあけてください
朝昼晩と処方されている場合は、朝と昼の間隔が短くなることがあります。
腹痛などが起こらなければいいのですが、もしも胃部不快感などが出てきたら、ロキソニンは中止した方がいいと思います。
ロキソニン以外にも痛みどめにはいろいろな種類があります。
お腹に優しい痛みどめもありますからぜひ相談してみてくださいね。
さて、質問で時々あるのが
もう痛くないのですが、まだのまないとダメですか?
とか、
1日3回になってたけど、もう最近は夜しか飲んでないねん
別にかまへん?
など、処方通りにのんでいないけどいいか、という質問です。
痛みにあわせて減らしてもいいのか
一般的に処方薬は医師の指示通りにのむことが原則です。
特に血圧のお薬や糖尿のお薬などは必ず処方通りに内服して経過をみていかなければなりません。
しかし、痛みどめに関しては減らしても大丈夫です。
では、どのように減らしていけばいいでしょう。
それは、ご自分の生活にあわせて減らしていただいたらいいと思います。
例えば、1日3回で処方されていたけど痛みが軽減してきた場合、
Aさん 夜は寝るだけだから大丈夫だけど、昼間はお買い物に行ったりするから、朝とお昼の2回に減らしました
Bさん 昼間は気がまぎれてるんだけど、夜になったら痛みが気になって寝にくいから寝る1時間くらい前にのんでます
Cさん 入院中でリハビリをするのがつらいので、リハビリの時間にあわせてのんでいます リハビリが2時からなので昼食後にのむようにしています
などなど、工夫してのんでいただいたらいいと思います。
また、減らした場合は必ず医師に伝えてください。治療の参考になります。
食事も世の中全ての方が1日3食食べているわけではありません。
2食の方って結構多いですし、1食っていう方もいらっしゃいます。
ちなみに、私の場合、もしも1日3回のむ場合は、できるだけ等間隔に近い形で内服するようにします。
1日は24時間です。それを3回で割ると、8時間になります。
ですので、できるだけ8時間おきにのむ形に近づけます。
血中濃度を一定に保つためです。
食後に処方されるのは、内服を忘れないようにするためや消化器系への負担を減らすため、という理由もありますから、私のように、必ずしも毎食後に飲まなくても大丈夫な方は、この方法もアリかもしれません。
ただし、水分を多めにとったり、何か果物でもつまんでから内服するといった工夫は必要かもしれません。
私がよくとるパターンは
朝7時 朝食後に内服 昼2時 昼食後に内服 (7時間あく) 夜22時 寝る前に内服 (8時間あく) 朝7時 朝食後に内服 (9時間あく)
といった感じです。
痛みどめが効かない場合
痛みが強すぎて痛みどめが効きにくい場合は、1日4回にしたり、別の座薬を使ったり、薬の種類を変えてみたり、いろいろな手段がとれますので、お一人で悩まず主治医に相談してみてくださいね。
痛みどめが全然効かない、という方は結構多いです。
眠れない方には睡眠導入剤を一時的に処方したり、シップもあわせて使ったり、シップでかぶれる方にはローションやスティックタイプの鎮痛剤もあります。
あと、大切なことは痛みに集中しないことです。
性格的に痛みに集中しやすい方というのはいらっしゃいます。
また、痛いという状況よりも他のことに気が向いていて、痛いだろうにあまり痛みを感じない方もいらっしゃいます。
痛みの感じ方は人それぞれですが、痛いものは痛いです。
手当という言葉がありますが、手を当てる、と書きます。
痛いところを誰かにさすってもらったら痛みがやわらぐように感じることって結構あります。
もし、大切な人が痛みに苦しんでいたら、そっとさすってあげてみてくださいね。
みなさまの痛みが早く緩和されますように。
読んでいただいてありがとうございました。
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