注射や採血と聞くだけで、気持ちが落ち着かなくなる方ってすごく多いんです!
私の友人の娘さんも注射で気絶してしまいます。
ですので、このような方は、注射や採血の前に、ぜひ遠慮なくあらかじめ医療従事者にお伝えくださいね。
倒れてほしくない
私は採血や注射をするときに「顔色が少し悪くなってこられていないか」「緊張されているような様子はないか」をさりげなくチェックします。
体の動かし方や表情、顔色などでなんとな〜〜〜く察知できます。
そして、なんとなく該当しそうな方には「採血とか注射とかは苦手な方ですか?」とお伺いします。
「いや、大丈夫ですよ!」とおっしゃられたら「そうですか。じゃぁ、ちょっとチクッとしますね〜」と終わらせます。
案の定、該当される方には、「苦手な方、多いですよね〜。横になってされますか?」とお声がけします。
なぜなら、意識を失って倒れてしまったら大変だからです。
それで、頭なんてうってしまったら本当に大変です!!!
それに、苦手なのに座ったまますると、途中で腕を動かす方がいらっしゃるからです。
どんどん後ろへ後ろへいかれるので、針が途中で抜けたこともあります。
そうすると、腕を縛っている状態ですから、針をさしたところからどんどん出血します。
また、途中で動くと、針の位置が変わってしまって、せっかく順調に採血できていたものが、うまく血が返ってこなくなってまたやり直すことも多いからです。
そこまでの状態になって、再度横になって採血するくらいなら、最初から横になってする方がお互いにメリットがあると思いますので、横になれる場所がありそうなところでしたら、ぜひぜひ
「あの〜、採血(注射)が苦手なので、横になってさせてもらえませんか〜?」と聞いてみてくださいね。
私の病院ではそう言われたら、もちろん快く対応しています。
むしろそうおしえていただいてありがたいです。
コロナワクチンの大規模接種会場には必ずベッドがあります。
町の診療所にもベッドはあります。
ベッドがすぐにあかない場合は少しお待ちいただくかもしれませんが、あき次第対応してくれると思いますよ。
私の友人の娘さんの例
日本人のお母さんと外国人のお父さんを持つ18歳のAさんは生まれた時からずっと海外で生活されています。
本当に本当に採血や注射が苦手だそうなんですが、コロナワクチンの接種券が送付されてきたときには、それだけで不安になり大変だったそうです。
海外のワクチン接種は日本よりも厳しいようで、接種しないという選択肢は難しかったようです。
さて、いよいよ接種当日、あらかじめ会場に電話をして状況を説明していたこともあり、すぐにベッドのあるお部屋へ案内されたとのことでした。
お母さんも付き添っていざ・・・やはり気を失ってしまった、とのことでした。
1時間後、目を覚ましてお母さんと一緒に無事帰宅した、とのことでしたが、本当にバンジージャンプの方が彼女にとってはマシなのではないかと思います。
私は2ヶ月ほどコロナワクチンの大規模接種会場で接種のお仕事をしたことがありますが、来られる方も本当に様々な方がいらっしゃいました。
でも、みなさん、1回目より2回目、2回目より3回目と慣れられていってましたね。
Aさんも2回目、3回目、と回を重ねるごとに少しずつ慣れていったとのことでした。
採血や注射って普段は頻繁にないですもんね。
だから、慣れる前に忘れてしまうのでしょうね。
そして、恐怖感だけが残るのかもしれませんね。
接種会場での皆さんのご様子
注射が苦手な方も皆さんがんばって大規模接種会場にこられていましたが、私はベッドのないブースにいましたので、座って注射をされる方ばかりでした。
でも、中にはベッドにご案内する方がよさそうな方もいらっしゃいましたので、その場合はそうさせていただきました。
震えたり、なかなか椅子に座れなかったり、しゃべり続けてうてる態勢を取らせてくれなかったり、中には本当に涙をポロポロと流される方もいらっしゃいました。
うとうとした瞬間「あ〜、いやだ〜、怖い〜!」と言って泣きながら、急にがばーっと立ち上がられる方もいらっしゃいました。
ここでご紹介したのは皆さん成人〜中高年の大人の方です。
でも、そんな恐怖に負けずワクチンを接種しにこられて、本当に尊敬しました!
そして、終わった後は皆さん、ケロッとされていることが多いです。
「あれ?もうおわったの?」とか「全然痛くなかった!」とおっしゃる方も多かったです。
最後に
注射や採血が苦手なことは、恥ずかしいことでもなんでもありません。
もうこれは仕方がないことですし、おそらく皆さんが思っていらっしゃるよりも多くの方が同じお悩みをお持ちだと思いますので、どうぞ遠慮なく医療従事者にお伝えくださいね〜。
あなた一人ではありませんのでどうぞ安心してくださいね〜。
読んでいただいてありがとうございました。
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