保育園に子どもを預けることに抵抗がある方へ

子育て・暮らし

6月ですね。

入園・入学をしてから2ヶ月。

お子様を初めて保育園や幼稚園に通わせる方も多いことでしょう。

みなさん、どんなお気持ちですか。

私は、長女を1才0ヶ月から、次女を1才1ヶ月から、保育園に預けて働いていました。

その時の心境は、「本当は働きたくない。この子と過ごしたい」でした。

子どもに対して申し訳ないという罪悪感を持っての入園式でした。

ひょっとしたら、私と同じような思いで入園式を迎えている方もいらっしゃるかもしれませんね。

現在、保育園では週1回ペースで働いているのですが、保育園っていいところです!!

保育園に預けることに抵抗のある方はよかったら読んでみてくださいね。

なぜ抵抗があったのか

私の母は専業主婦でした。

ごはんはしっかりと作ってくれていましたし、デザートもよく作ってくれました。

服もよく作ってくれました。

私ももし結婚したら専業主婦になるのかな〜、なんて漠然と思っていました。

母は「働きに出たら結局お金もよく出ていくし、子どもに手をかけてあげられないから、節約しながら暮らすのが一番いいよ」とよく言っていました。

また、「せめて3才までは母親がしっかり子どものことをみてやらないと」とよく言っていました。

この感覚はかなり深く私に刷り込まれていました。

しかし、現実は甘くありませんでした。

結婚したら、夫の収入だけでは生活が困難な状態でした。

私が働くことにより生活は安定します。

私は、働くことを選択しました。

働くことによる出費も相当な額でしたけど…

そう選択したものの、子どもがかわいくてかわいくて、本当は保育園なんかに預けたくありませんでした。

他のママ友のように、時々昼間集まっていろいろ喋りたい、子供たち同士を遊ばせたい、3才になるまではずっとそばにいてやりたい。

しかも、長女は5歳児になっても登園の時に、よく号泣するタイプでした。

そういうことで、ますます後ろ髪をひかれていましたし、罪悪感でいっぱいでした。

結局この思いは、子どもが小学校に入学した以降もずっと消えることはありませんでした。

今でも、癖のようにこのような気持ちがふつふつと湧き上がってくるぐらいです。

ですが、長女が中学生になってから、私は保育園で働くようになり、いろいろとみているうちに、「我が子を保育園に預けていてよかったんだな」と思うようになりました。

保育園ってどんなところ?

保育園って幼稚園とどう違うのかすらもわからなかった私ですが、保育園とは保護者がお仕事をしている間、子どもを預かってくれるところです。

ですので、勤務している証明書が基本的に必要になります。

朝、登園したらしばらくの間、子どもたちは思い思いに過ごします。

外で遊ばせてくれるところもあれば、室内遊びのところもあります。

9時半頃 朝の会・活動

10時頃 園庭に出て外遊び・活動・発表会等の練習など

11時過ぎ 室内に戻り、お着替え・トイレ・手洗い

11時半 昼食

12時半頃 お昼寝     お昼寝のない4〜5歳児は活動など

15時 おやつ

16時 外遊び・活動など

17時以降 順次お迎え

だいたい、このような1日の流れが多いのではないでしょうか。

年齢的には0〜2歳児のみ、というところもあれば、3歳児以上からお預かりのところもありますが、基本的には、1才〜小学校入学までお預かりというところが多いかと思います。

保育園には、保育士さんの他に、調理をされる方や事務をされる方、私のような看護師がいるところもあります。

スタッフの性格はもちろんそれぞれですが、基本的には子どもが好きで、子どもとうまく接することのできる人が多いです。

私は子どものことは好きですが、上手に接せられるかというと正直そうでもないです。

子どもの成長につなげられるような関わり方もよくわかりませんし、子どもが理解して納得できるような言い方をすることも苦手です。

子どもに悪いことは悪いと伝える言い方もあまり上手ではありません。

保育士さんはそういうことに非常に長けています。

これは保育の勉強をしたからできるようになる部分もあるかもしれませんが、私にはその人の持った天性のように感じられます。

ただ、不器用な先生や感情的な叱り方をする先生、過干渉気味な先生もいるかもしれません。

でも、そういう先生はどこにでもいますし、私たちは生涯を通していろいろな人と接していかなければなりません。

保育園に預けてよかった

保育園に預けてよかった、と思った理由は、子どもが小さいうちからいろいろな人と関わることができるからです。

幼稚園のプレが2歳くらいから始まりますが、保育園の場合は1歳、もしくは1歳未満のまだ離乳食を食べている状態のお子様もいます。

子どもって1日1日成長していきますが、保育園に入るとものすごい刺激をシャワーのように浴びます。

同じような年齢の子どもだけでなく、少しお兄ちゃんお姉ちゃん、さらに上のお兄ちゃんお姉ちゃん、先生などなど。

1年経ったら、下のお友達もできます。

子どもの性格もいろいろで、あまり泣かない子、とりあえず毎日泣く子、攻撃的な子、一人が好きな子、落ち着きのない子、手のかからない子などいろいろです。

ルールのある空間で多種多様な子が集まり、すったもんだしながら毎日を過ごす。

そこには、子どもが大好きな大人がいて、愛情を持って接してくれる。

家にはないおもちゃや絵本がたくさんあるし、トイレや手洗い場やテーブルや椅子など全て子どもサイズだから快適です。

食事もバランスのよい食事が提供されます。

トイレトレーニングや歯磨き指導・着替え・食事の食べ方などの指導もしてくれます。

何もかも手助けするのではなく、見守ったり声かけをしたりしながらその子が自分でできることを少しでも増やしていくような関わりをしていきます。

遊びも家では絶対しないような泥遊びや絵の具遊びなど、多種多様な遊びを提供してくれます。

保育士さんは子どもの興味を引き出し、世界を広げていってくれるのが本当に上手です。

園庭で砂場を這いずり回ったり、どろ遊びをして服が汚れまくったりしてもストップをかけません。

しかも、保育士さんは小さなことでは子どもを叱りません。

絶対にしてはいけないことをした時には指導が入りますが、保育士さんにとっても、そこはあくまで職場であって自宅ではないので、大らかに接してくれます。

そして、公平な目で子どもを見ます。

年齢が小さければ小さいほど、この多種多様な人と関わる、様々な経験をする、というのはその子の社会性を大きく育むものなのだと、私は職場で目の当たりにしています。

家だとなかなかここまでさせてあげられないなぁ、と思いながら遊ぶ姿を見守っています。

同時に、わが子達もこのようにお世話になっていたんだなぁ、ありがたかったなぁ、と思います。

保育園でどのように過ごすかは、保護者はざっくりとしか知れませんから、私も当時はよくわからなかったのですが、いい経験をたくさんさせていただいていたと思います。感謝です。

ちなみに、わが子の通っていた保育園では、発表会や遠足以外にも、スポーツ教室やクッキングやお花をいけたりなどの経験をさせてくださっていました。

先生方は分刻みで動いていてとても忙しそうでしたけど。

当時は先生にもっとゆったりと過ごしてほしいと思ったものですが、その分こどもの経験量は多かったと思います。

それと、毎日決まったペースで過ごす、ということも子ども達にはいい学びになっていると思います。

長女のはじめての入園式の時に、2才児から5才児の先輩も参列してくれていたのですが、ずらーっと、しかも、びしーっと小さな椅子に座って並んでいる姿を見て衝撃を受けました。

2才でここまで周りを理解して自分を制御できるようになるのか、と。

中にはまだよだれかけを付けている子もいるのです。

すごいなぁ、と驚きました。

これも成長ですよね。

家で私と過ごしていたら、2才でこんなことできないでしょう。

できるからどうなんだ、と言われればそれまでなのですが、このような経験をいろいろと小さいうちから積む、ということが社会の中で生きていく強さにつながっているような気がしてなりません。

もし、保育園に預けるということに抵抗があっても、子どもは意外と楽しんで、そして強く成長してくれますよ!

そして、いつも登園時にお子さんが泣く場合、親御さんがその場を立ち去った後はみんな意外とけろっとしていますよ。

ずーっとずーっと泣いているんじゃないかと思うのですが、残念ながらそうでもないです。

逆に、あっさりとバイバイができる子のお母さんはすごく寂しい気持ちに駆られるものです。

「うちの子、私と離れる時に寂しくないのかしら?私だけ寂しいのかな…、なんで他の子みたいに泣かないのかな…」と寂しい気持ちになりながら、職場に向かいます。

お仕事と子育て、本当に大変ですが、おうちではぜひお子様をいっぱい甘えさせてあげてくださいね。

保育園でみんな本当によくがんばっていますから!

そして、私のような変な罪悪感は持たなくていいです!大丈夫ですよ!

この内容が少しでもみなさまのお役にたてれば嬉しいです。

そして、子育てをしながら働くことの壮絶さについても、また書いていきたいと思います。

みなさん、ともにがんばりましょうね。

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