骨折しているわけでもないのにかかとがとても痛くて歩きにくい!
そんなお悩みをお持ちの方は「足底腱膜炎」なのかもしれません。
足底腱膜炎とは
「そくていけんまくえん」
聞き慣れないかもしれませんが、意外とこれでお困りの方が多いです。
かかとのここの部分には腱(けん)がついています。
この腱は足先の方につながっています。
本来であれば、かかとの骨がこのようにとがることはないのですが、足裏にかかる負担などで腱が過度に引っ張られるような状況が続いたりすると、このように骨がひっぱられてトゲのようになってくることがあります。
このトゲのようになった骨が自分のかかとを刺激して痛みが生じます。
どのような方に多い?
・普段から歩く距離が長い方
・スポーツをしたりランニングをされている方
・いつもと違う靴を履きはじめた方
・いつもよりたくさん歩いた方
・扁平足の方
普段から負担がかかっていたり、一時的に負担がかかっている場合に、何かをきっかけに発症することが多いようですが、トゲがここまで急に大きくなるわけではないと思います。
徐々にこのような状態になっていて、あるタイミングで痛みを生じるのだと思います。
治療ですが、このトゲを手術で削って、ということはしません。
まず、安心できることをお伝えすると、しばらくしたら症状が落ち着くことがほとんどです!
1〜2ヶ月くらいはかかるかもしれませんが、普通に歩ける日がまたきます!
とにかく、トゲの部分に体重がかかると痛いので、痛みが出ないような工夫をしていくことが治療になります。
痛い間は、
・歩くときに重心をかかとにかけないよう、できるだけ前の方で足をつくようにする
・かかとに負担がかからないよう、ふわふわのソールやスリッパなどを使用する
・足のアーチをサポートしてくれるようなインソールを使用する
このようにできるだけかかとに負担がかからないよう過ごすことになります。
このトゲはまた消えるの?
一度できてしまったトゲですが、残念ながら消えることはありません。
ただ、足裏に負担がかからないよう過ごしていると、段々と痛みが消えていきます。
かかともこの状態に慣れるでしょうし、トゲがあることが普通の状態になっていきます。
言い換えれば、また何かをきっかけにこの痛みが出てくる可能性はあります。
インソールをクッション性の高いものに変えていったり、疲れたら足のストレッチやマッサージをしたりして、普段から少しケアをしてあげるといいと思います。
あと、これは私の印象ですが、やはり体重が重めの方が全体的に多いと思います。
体重を軽減すると、足裏への負担を軽減することになります。
これは腰痛や膝の痛みにも言えることですね。
一日でも早く痛みがとれますように。
読んでいただきありがとうございました。
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