右と左、同時に手術をするの?

医療

昨年、親戚の70代後半のおばから電話がありました。

おば「今度ついに膝の手術をすることになったの。人工置換術。それが、先生が、右と左、両方いっぺんにできますよって言うんだけど、そんな話聞いたことなくて…そんなことあるの?なんか心配になってきて、病院を変えようかとも思ったりして…」

私「そうなんですね。わたしの知る限りでは両方いっぺんに、っていうのはあまり聞いたことがないですけど…」

おば「でしょ?」

私「自信がある先生なのかもしれないですけど…。誰かされた方のお話が聞けたらいいですけどね。」

おば「それが知り合いにはいないのよ。」

右と左、片方ずつ手術することが多い

私の経験からいうと、手足の手術や歯の治療など、左右同時にはしない、ということが多いです。

手の手術は絶対に片方ずつしかしません。不自由すぎるからです。

両手とも包帯ぐるぐる巻きだと何もできません。

手にしても、膝にしても、歯にしても、両方悪い場合は、悪い方から手術をすることが多いです。

最初の手術の術後は、ましな方でいろいろとこなしていけます。

ましな方を先に手術してしまうと、術後に悪い方でいろいろとこなさなければならないので大変です。

奥歯の場合も、片方ずつしかしません。噛めなくなるからです。

30年ほど前は、「先生、わたし仕事も子育てもあるし、そんな歯の治療になんか時間かけられないから、もう両方やって!責任は私がとるから!しばらく前歯で噛んどくから!」と言ったら、希望通りしてくれたところもあったようですが、今はいろいろな調査も入りますし、してくれるところは少ないのではないかと思います。

膝の場合

膝の人工置換術の場合、落ち着くまでには3ヶ月〜半年はかかると思っていただいていいかと思います。

とにかく、よく腫れて痛みがなかなかひきません。

中には、あまり腫れない方もまれにいらっしゃいますが、通常、皆さん、毎日膝にクーリングをして、熱感・腫れ・痛みをひかせていきます。

中には、1ヶ月以内で退院というところもありますが、2ヶ月近く入院される方もいらっしゃいます。

いずれにせよ、術後しばらくは大変な状態ですから、最初は車椅子に乗ったりするだけでも必死です。

歩行器も使ったりしながらリハビリをしていきますが、これが両方の膝だと考えるとかなり厳しい状況かと思います。

まず、この痛みが片膝でなく両膝に起こります。

そして、立ち上がるのに踏ん張る足は両方手術した足になります。

手術したのが片足だと、もう片方の手術をしていない方の足で踏ん張れます。

クーリングも両膝にしないといけないです。

ただでさえストレスのかかる状況がストレス倍になります。

おばの結論

上記のことをおばに伝えました。

しばらくして、またおばから連絡がきました。

「前のことなんだけどね、やっぱり病院変えたのよ。今度のところ、すごく評判のいいところでね、そこの先生も両方手術するなんてことはしない、って言ってたし、そこでお任せすることにしたの。」

それを聞いてわたしもほっとしました。

右左同時に手術すると、確かに手術も入院も1回で終わりますが、術後の経過が悪ければ最悪なことになるなぁ、と思っていましたから。

でも、両方する先生もいらっしゃるんですね。すごいです!

最終決断は自分で

医療には様々な選択肢がありますが、最終的な決断は自分でしなければなりません。

納得した上で最良の道を選択できればいいですね。

読んでいただいてありがとうございました。

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