看護学校をやめたいな〜、とお考え中の方へ

医療

看護学校へ通っているみなさんの中には、ひょっとしたら「向いてないかな〜」とか「他にしたいことがあるからやめたいな〜」とか「いろいろな事情で継続が難しい」と考えていらっしゃる方がいるかもしれませんね。

わたしは28〜31才まで看護学校に在籍していました。

1学年2クラスで全部で80名ほどでした。

正看護師の免許を取得する学校でしたので、ほとんどが高卒の子たちでした。

わたしよりも10才年下の子たちがほとんどで、中には一浪して入った子や23才の男子、25才の元OLがいました。

そして、同学年でやめた子が確か3人いました。

看護師の免許をとるルートっていろいろありますし、正看と准看の学校でも全然年齢層はちがうと思います。

ですが、様々な事情で「途中でやめたい」「もう学校をやめざるをえないかな」と考える方もきっと少なくないと思います。

わたしの場合は切羽詰まっていましたので、国家試験を一発で合格して早く働いて収入を得たい一心でした。

早く3年が経ってほしい、としか思っていませんでした。

なので、クラスの子から「学校をやめる」と聞いた時には、せっかくここまで来たのにもったいないな〜、と思ったものです。

仕事がたくさんある

結論を先にお伝えすると「やめないでほしい」この一言です。

なぜなら、あなたの力を必要としているところがたくさんあるからです。

そして、この仕事は「食べていける」からです。

世の中のお仕事ってみんな誰かのためになっています。

看護師もその一つです。

その中でも看護師は群を抜いて求人が多いです。

自分で会社を立ち上げたり個人事業主として働いたり、と自分で自分の仕事を作り出していければいいですけど、わたしには到底無理です。

誰かのもとで働くのであれば、求人の多い職種というのは身を助けてくれるものになります。

実際、「いいな、看護師の免許を持ってて」と多くの方から言われます。

「わたしは何もないから」とおっしゃいます。

何もないとは、「自分には何か特別な資格や免許がない」という意味ですが、年をとっていけばいくほど、資格や免許が羨ましくなるようで、わたしの母もその一人です。

免許は一生もの

今のところ、看護師の免許は途中で期限が切れたりはしません。

一生ものです。

看護師の仕事内容って別に特別なものではなくて、ちょっと勉強したり訓練をすれば誰にでもできる仕事がほとんどです。

ただ、「看護師免許を持った人」が必要なわけです。

この免許を持った人にしかできない仕事というのがたくさんあります。

だから、世の中に必要とされるお仕事、になるんです。

他にしたいことがある

他にしたいことがあるからやめる、というのも大切な人生の選択の一つですね。

昨年、コロナワクチンの大規模接種会場でお手伝いをしていましたが、普段出会わないような看護師とたくさん出会えました。

一番多かったのは、「潜在看護師」いわゆる看護師の免許を持っている主婦の方です。

短期間のお仕事だし、主婦の方は特別に税金がかからない、というメリットもあり多くの方が参加されていました。

あとは、ちょうどいろいろなご事情で退職されたタイミングの方や、あとは他のお仕事をしているけれど可能な日だけ参加、という方もいらっしゃいました。

デザイナーの方や他の免許をお持ちの方、主婦の方で普段はパン屋さんで働いている方もいらっしゃいました。

看護学校を出てから、別の専門学校に通いなおしたという方もいらっしゃいました。

現在、別のお仕事をされている方が「看護師の免許を持ってるんですけど、看護の経験あまりないんですよね」とおっしゃったので、「でも免許があるとこういうときに使えていいですよね」とおこたえすると「看護師の免許は持っててよかった!」とおっしゃっていました。

看護師の免許を取得した後に、自分の新たにしたい道に進んでいる方もたくさんいらっしゃいます。

看護師という仕事に向いているか

看護師には様々な働き方があります。

人と接するお仕事がもちろん多いですが、手術室は人と接する時間はかなり少なめです。

内容により関わる対象年齢も様々です。

それと、看護師という仕事に向いているか向いていないか、これはやってみないと誰にもわかりません。

わたしは、漠然と看護師という仕事は自分に向いていないと思っていました。

OLの経験がありますので、仕事とは座って事務仕事をするものだ、という先入観みたいなものもありました。

しかし、じっと座ってする仕事には二度と就きたくありません。

周りのみんなが座って仕事をしているのに、ちょっと動くのもなんだか気を遣いますし、自分が電話で仕事の話をしている声が周りの人に聞こえるのもいやでした。

朝、みんなでラジオ体操をするのもいやでした。(今でもこんなのあるのでしょうか)

当時は上司のお茶汲みなんて当たり前でした。そんなことも女性が蔑まされているような感じがして抵抗がありました。

流動的に動き回る仕事の方がわたしは気分が楽ですし、患者さんとの関わりが楽しいです。

また、この業界は女性が男性から蔑視されることがまずありません。

そんなことをしたら仕事が成り立ちません。

わたしがOLから看護師になったように、看護師からまた方向転換されてもいいと思います。

ただ、タイミングやご縁や運というものは逃したくありませんので、そこは見極めが大切ですけどね。

また、女性の自立が今叫ばれていますが、看護師は自立できる職業ですよ!

もし、もちこたえられそうなら、ぜひもちこたえてほしいです!

読んでいただいてありがとうございました。

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